
「ホールホイートのシナモンと干ブドウのベーグルがある。それと、完璧なナチュラル・クリームチーズ」/リゾッティが言った。「たまげたな、フランク、この男、何者だ、ジュリア・チャイルドか?」
ベーグルを食べると、ロバート・B・パーカー(菊池光・訳)のハードボイルドミステリ『告別』(早川書房)のこの場面を思い出します。
私立探偵スペンサーの家を訪ねた2人組の刑事のひとりリゾッティが腹が減ったとぼやきます。それに対してスペンサーが返すのが上記の台詞です。
この小説を読んだ大学生の僕はリゾッティ刑事と同じで、「たまげたな」という感じでした。ジュリア・チャイルド(テレビ出演もするシェフ)が誰かも分かりませんでした。
美食家で料理もするスペンサーについて、彼を知るもうひとりの刑事フランク・ベルソンは、「彼は優雅なんだよ、リズ。何事にもそうだ。優雅な人間なんだ」と説きます。
今夜は妻がこしらえたプレーンのベーグルです。ちなみにホールホイートではありません。
ベーグルにはナチュラル・クリームチーズを塗り、スモークサーモンと、本来ならケイパーなのでしょうが、辛いのが好きなのでハラペーニョのスライスを挟んでます。完璧です。
白ワインを合わせるとさらに完璧です。
