舞いあがれ! ネジ屋

 NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』は、ネジ工場が舞台です。主人公の舞(福原遥さん)がパイロットになる夢を捨てて、母(永作博美さん)とともに、亡くなった父(高橋克典さん)の工場を盛り立てていきます。
 僕は製造業を題材にした小説をいくつか書いていて、これまでたくさんの工場を取材させていただきました。だからドラマを観ていて、舞が営業して初めて仕事を獲得する場面では、取材先の人たちの顔が浮かんで、思わずほろりとしてしまいました。

 ネジ工場を舞台にした『就職先はネジ屋です』(小学館文庫)も、製造業の現場を取材させていただくことで生まれたお仕事小説です。
 主人公のユウは、大学卒業後に自分の母親が経営するネジ工場の就職試験を受けて採用されます。社長は、娘であっても特別扱いしません。ユウは持ち前の負けん気で、営業先が望むネジの依頼を獲得します。そして仲間たちと協力し、絶対に緩まないネジや、橋脚を地球にネジどめする巨大なアンカーボルトの開発に挑戦します。

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