上野歩の著書

上野歩の著書

愛は午後

1冊の詩集を残し、自ら命を絶った林りんは伝説の詩人となった。その息子・リンゴは、姉・かがりへの超えてはいけない感情の一線をまえに困惑する日々を送っている。かがりには少女時代、何者かに誘拐され2日間拘束された過去がある。彼女自身にそのあいだの記憶はなく、トラウマとなっている。姉の肉体への欲望絶ちがたくポルノ小説家となったリンゴは、かがりの空白の時間を埋めようとする。
上野歩の著書

チャコールグレイ

それぞれが美しい、鮮やかな色彩の絵の具であっても、それらをすべて合わせると灰色になる。晴れた日曜日の午後、彼女は僕のところにやってきていて、窓をあけて導き入れたチャコールグレイの猫をやさしく膝の上で抱きながらそんなことを言った。前夜に3月の雪が降った北の丸公園で、僕は彼女に最後にもういちどだけ会った。書き下ろし青春小説。
上野歩の著書

恋人といっしょになるでしょう

第7回小説すばる新人賞受賞作。