上野歩の著書
鋳物屋なんでもつくれます
祖父が起こした「清澄鋳造」で働くルカ(清澄流花)は、営業担当ながら時には現場作業も行う“鋳物オタク”だ。丁寧な仕事を信条に培ってきた強みが時代遅れとされ、相次いで取引先を失い大ピンチに。瀕死の会社を守るため大胆な改革を図るが…。従来のしきたりと、経験とカンを誇る職人たち。亡き祖父ならどうするか。その足跡を辿ると、戦中戦後を必死に生きた男の姿が浮かび上がるのだった。さらに、輝く二つの“東京オリンピック”。新しい工法、新素材の製品、物語のあるモノづくり。東京・下町を舞台に、女性鋳物師の奮闘を描く。