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/ 上野 歩

ぴー吉 第223回『キリの理容室』トーク

『キリの理容室』(講談社文庫)の刊行に際し、詩人の清中愛子さんをゲストに迎え、トークを行いました。
※この対談はリモートで行いました。 レイアウト:ふじたかつゆき

・レディースシェービング

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清中愛子:理容師を経験されたことがあるのかと思うくらい、すごくリアリティがありました。このお話を書かれるキッカケは、なにかあったのですか?

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上野:ある財団が主催する表彰事業で、受賞企業に取材して原稿を書く仕事をしていたんです。その中で2店の理容室が受賞していました。1店の事業が「次世代のメンズトータルサロン」で、もう1店が「レディースシェービング」でした。両店とも、これまでの理容室のイメージをくつがえすもので、これはきわめて小説的じゃないかと。

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清中:なるほど、大変興味深いです。 理容室は男性が行くもの、というイメージでした。今回、レディースシェービングがあるのを初めて知りました。普段は顔剃りしないのですが、私もやってみたくなり、自分で顔剃りしてみました(笑)。

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上野:お、チャレンジャーですね。でも、プロのスタイリストさんに施術してもらうと、ぜんぜん違うんですよ。

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清中:いつもは美容院でカットしてもらっています。小さい頃は、理容室でした。大人になってからは、一度だけ理容室に行ったことがあります。家族が散髪をする時に一緒に入ったんです。

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上野:ステキなエピソードだな。主人公のキリが目指すのも、女性も男性も入れる理容室です。

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清中:キリがお母さんの巻子から譲り受けた、本レザーにも興味を持ちました。

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上野:現在のサロンのほとんどが替え刃式のレザーを使っています。意外だったのですが、一体型の本刃レザー(本レザー)のほうが肌に優しいそうなんです。それで、キリにはレディースシェービングにそれを用いてもらうことにしました。

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清中:巻子の顔を、病室でキリがシェービングする場面は、本当に美しいと思いました。
その場面のイメージが、映像のように今も心に残っています。

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上野:そう言っていただいて、とても嬉しいです。

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