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/ 上野 歩
monthly essay / ueno ayumu

ぴー吉 第141回 食卓日記(14)〜名古屋で出会ったパスタと新築駅の見学会の巻〜

挿絵 *月*日
 久しぶりに横浜中華街にやってきた。暖かい休日とあって、すんごい人出。
 中華街大通りの人波を避け、わき道に入ったところのひいきにしている龍鳳酒家で海鮮そばを食べる。
 そのあとは腹ごなしに、市場通りの食材屋で鶏がらスープを仕入れたり、中華食器の店をのぞいたり、善隣門近くにある東成軒製麺所で太麺と焼きそばの麺を買ったりと、いつものコースを歩く。
 お腹に隙間ができたので、関帝廟(かんていびょう)通りの雅秀殿の店先にできている行列の後ろについて評判の「究極の豚まん」(1コ350エン)を買い求める。湯気を上げてる蒸籠からお店のひとがひょいと取り出して渡されたのにかぶりつく。大きな豚まんは、ひと口めで、あふれる肉汁とともにすぐに具があらわれた。あ、コレ、いままで食べてきたなかでも、イケるほう、と思った。
 甘栗をすすめる掛け声を耳にしつつ、豚まんを食べながら雑貨屋やチャーシューがぶら下がった料理店がならぶ通りをそぞろ歩くのは中華街を訪れる醍醐味である。

*月*日
 仕事で山梨県は甲府にやってきた。スーパーあずさを降りると昼飯どきで、駅ビルのレストラン街にあるチェーンのうどん屋さんに入る。窓の外ではちらちら雪が降っている。ミニかつ丼とあたたかいうどんのセットを頼んだ。
 帰りの特急から眺めると、盆地の甲府にくらべて大月あたりはけっこう雪が積もっていた。それが東京に入ると、雨にかわる。

 家人が外出しており、夕食は自分で用意する。
 鶏もも肉に塩、コショウし、酒、オリーブ油、鶏がらスープ、岩塩をまぶし、ベランダからとってきたローズマリーを散らして、オーブンでグリルする。つけあわせはまるごとのニンニクとジャガイモである。こいつを肴に赤ワインを飲み、家人が焼いておいてくれたパーカーバンズにスモークサーモン、薄切りにしたハラペーニョ、やはりベランダから摘んできたルッコラをはさんでかぶりつく。

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