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/ 上野 歩
monthly essay / ueno ayumu

ぴー吉 第133回
食卓日記(13)〜田園風景と「魔女の会」と修繕工事中のマンションの巻〜

挿絵 *月*日
 千葉県・大多喜町の養老渓谷に湧く黒湯温泉に浸かる。
 まさに真っ黒な、とろりとしたお湯である。
 露天風呂の真下を流れるせせらぎの音にウグイスの啼(こえ)がまじる。
 温泉のあとは、農家レストランで竹の子づくしの昼食を味わう。
 さっと茹でてワサビしょう油で食べる竹の子の刺身、天ぷら、味噌汁、そして竹の子ご飯。
 農家レストランとはいっても、竹林に建つプレハブの掘っ立て小屋のような店舗(失礼!)で、食事をしていて強い南風が吹くと大きく揺れた。

*月*日
 書き方講座で福島県・郡山に行く。
 新幹線を降りるとGW目前だというのに寒くて、ここが東北であることをあらためて知る思いがした(この日がたまたまそうだったのか?)。
 ひとまず駅のなかのレストラン街でチェーンのうどん屋さんに飛び込み、かけうどんと小エビのかき揚げ丼のセットを食べてからだをあたためた。

 帰りの新幹線の車窓から眺めた、水を張った田園の風景が、夕陽に照らされ湖面のように美しく、まるで童謡の世界のようだった。
 大宮駅に近づくと、鉄道博物館(いつか行ってみたい!)の横を通る。この日も、大勢のテツらが、館内の展示品だけでは飽きたらず、屋上に群がって通過してゆくこの東北新幹線を撮影しようと努めていた。
 帰宅して、細切りにしたジャガイモとアスパラガスの炒め、麻婆豆腐、海鮮焼きそばで、ビールと紹興酒。

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