『急に具合が悪くなる』(2026年・仏/日/独/ベルギー)

急に具合が時々悪くなる人のお話かと思っていたら、いつか急に具合が悪くなる人のお話でした。
マリー(ヴィルジニー・エフィラ)が置かれている状況を描く前半部分がやや長く感じられましたが、やはりここをきっちり語っておく必要があるのが分かってきます。
マリーと真理(岡本多緒)がパリの街を歩く場面で強い風が吹きますが、そこから映画の熱量がぐっと上がるのを感じました。

・この映画の台詞=「ため口にしない?」/「何語で?」
結局、ふたりはフランス語と日本語のちゃんぽんで会話します。
ステージⅣのがん患者である真理に、介護施設のディレクターであるマリーはどんなにか慰撫と癒しあふれる言葉を与えることだろう……と思っていたら、ふたりは社会学的なディスカッションを延々と重ねます。その果てに、真理は静かに死を受け入れるのではなく、今を生きることを選びます。
濱口竜介監督は、『ドライブ・マイ・カー』に続いて喫煙シーンが多いのはなぜか……?

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