映画とラーメン~『雪風 YUKIKAZE』

拙著『お菓子の船』(講談社)で、戦地に糧食(りょうしょく)を運ぶ給糧艦(きゅうりょうかん)のことを書いています。輸送の護衛にあたるのが、雪風のような駆逐艦です。
映画『雪風 YUKIKAZE』の中でも、給油艦の護衛の任務に就いたという台詞があります。

雪風の艦長(竹野内豊)は、呉の海軍基地に停泊した際には、白い詰襟の士官服ではなく、麻の三つ揃いにネクタイを締めた勤め人のような身なりで帰宅します。
妻(田中麗奈)の父(益岡徹)は海軍工場の設計部勤務ですが、瀬戸内で水揚げされた魚を提げて訪ねてきます。ふたりはそれを肴に酒を酌み交わすのですが、そんな日常の風景が戦場という非日常と隣り合わせに存在します。
艦長は、先任伍長(玉木宏)から、「数十年後の日本がどうなっていればいいと思いますか?」と尋ねられ、「普通がいい」と応えます。
なんでもない日常が連綿と続いてくれれば、ということなのでしょう。
・この映画の台詞=「人を救助して戻り、再び戦いに出る。そのために片道ではなく帰路の燃料もいただきたい」

映画のあとは、シネコンの隣のラーメン屋さんで、鶏だしあっさり正油にネギをトッピング、さらに映画の半券サービスで味玉を載せてもらいました。


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