店主口上 2025年2月(全文) 上野亭店主口上 2025.02.01 子どもの頃は、マニアといえるほど大晦日が好きでした。大人になって節分が好きになりました。下町の工場街で育った僕は、機械の音がしない年の瀬のしんとした風情を愛したのです。今は、土鍋の肉豆腐をつつきながら、「鬼は外、福は内」という掛け声に耳を澄まします。それは、遠い過去から聞こえて来るようです。