
それでも朝はやってくる。
原作藤本タツキ先生の映画「ルックバック」を観ました。
しばらくアマプラの視聴リストに入れたままにしていました。
悲しい話のようで、観たいけどなかなか再生できなかったんです。
あまり言うとネタバレになるのでやめますが、やっぱり悲しい話ではありました。
上映時間は58分と短めで観やすかったです。
ひとり部屋で漫画を描き続けるシーンに共感覚がありましたよ。
なんだか匂いとか温度を感じるんです。
まったくやる気のでない日でも、徹夜作業をしたり、
休日の仕事場でひとり作業に向かうことはあります。
納期が追いかけてきますのでね。
みなさまもきっとそんな日もあったことと思います。
なんで明日がくるのか、朝がこなければいいのに、そう思う夜もありました。
それでも何食わぬ顔でやってくる朝に立ち向かう。
立ち向かうっていうか、そんなかっこいいもんじゃなく、
生きていくにはそれしかないわけで。
あの冷たい肌触り、シンとした空気や朝ぼらけ。
その独特な感触を思い出しました。いや、実はそう嫌いでもないんですよ。
消えそうに静かな部屋の雰囲気。
繊細で、とても良い映画でした。
Webサイト 劇場アニメ「ルックバック」