ふじたかつゆきにメールを送る
.
皆様の「なんとかしたい」にお答えするページ

ふじたかつゆきの
暴想一輪車
今月の暴想-Vol.38
桃太郎の行間を読みたい

昔話って不思議ですね。
例えば、お子に桃太郎のお話をしてあげたとき
「どうして桃は赤ちゃんが入れるほど大きいの?」
なんてするどい質問をされていませんか?
そんなお悩みをかかえた奥様に朗報!
今回の暴想では、一級行間読み士の資格を持つ当方が、
「説明のつく昔話」をご提案いたします。

注)文中の赤い文字が、字間・行間読みの部分です。


 昔々、ある所におじやんとおばやんがいたと。
 ある日、おぱやんが川へ洗灌行ぐと、
 川上から大きな遺伝子組み換え桃が、
 ドンブリコ、ドンブリコと流れてきたそうな。
 持ち帰った桃を包丁でわってみると、中から
 大きな男の子が生まれたと。
 おじやんは、
 実は桃じゃなくてネクタリンだった事に気付いたが、
 ネクタリン太郎ではバカそうなので
 
「桃からできたから桃太郎とつけべ」と名付けたそうな。
 桃太郎は大きくなって、鬼ケ島に、
 鬼だから退治してもいいか、と安易な発想で
 
鬼退治に出かけることにしたそうな。
 おじやんとおばやんは、なけなしの年金で
 着物や刀、きび団子を用意したそうな。
 鬼退治に出かけると、草ん中から犬がでてきて、
 桃太郎が腰につけたきび団子をほしがるので
 「お供するならやるべえ」と言ってひとつあげたと。
 犬は団子を食ってから、安請け合いしすぎた、
 と少し泣いたそうな。
 また少し歩くと、猿が来て団子をほしがるので
 「お供するならやるべえ」と言ってひとつあげたと。
 猿はスキをみて全部食っちまおうと謙虚なふりを
 したそうな。
 また少し歩くと、キジが飛んできて団子をほしがるので
 「お供するならやるべえ」と言ってひとつあげたと。
 キジは団子がまずかったので文句をつけようと思ったが、
 三歩で忘れてしまったそうな。
 そして舟に乗って鬼ヶ島に着いたと。
 桃太郎が鬼の屋敷の戸をマサカリで壊すと、
 キジが鬼の目をつつき、猿がひっかき、
 犬が噛み付いたらしいと。
 というのも、ばあやんがきび団子によからぬものを
 練り込んでいたので、皆よく覚えていないそうな。
 ただ猿は、犬が月を指差し「大きな海老だ」と叫びつつ
 気持ち良さそうにゆれていた事は少し覚えているそうな。
 鬼は「悪いことはしませんから許してください」
 と降参したので、宝物をもらって勘弁してやったと。
 鬼の宝物は、全て萌え系フィギュアだったそうな。
 鬼の宝物をかかえた桃太郎一行は、
 いきようようと帰っていったとさ。
 そのとき桃太郎の心の中にあるスポットライトが
 馬尾流偽彦(ばびるにせひこ)を照らした...。
 「あれ、ボクはなぜこんなところに?」
 そこには学生服を着た若い男が1人立ちすくんでいた。
 桃太郎、犬、猿、キジは全員、
 1人の人間がつくりだした人格だった...。
 そう、多重人格者だったのだ。
 宝を独り占めしたいという強い思いが、
 偽彦という新たな人格へと1つに統合させたのだ。
 偽彦の病気が治って、
 めでたしめでたし

どうですか世のおかあさま方、お子さんの枕元では行間込みのお話をされては。
あなたの全責任で...。

このコーナーでは、「これをどうにかしたい」という意見を承ります。
これは!と思う意見には、あなたに変わって当ページで暴想いたします。

全ての皆様の意見を暴想する事はできません。
また、添付メールやHTML形式のメールはカンベンして下さい。

このページのご意見・ご感想、イラスト等お仕事のご依頼ご相談
 こちらまでお送りください。

どうぞよろしくお願い致します。

ふじたかつゆき

※本コーナーはフィクションです。
特定の人物・団体等、いかなる現実ともいっさい関係ありません。



上まで戻る

1話戻る 1話進む